Contract/ja
契約とは、契約機関から提示され、目標を完了することで報酬を受け取れる、キャリアモード専用のシステムです。バージョン 0.24で実装されました。最初に提示される契約は、カービン世界新記録管理協会からの4つの契約[1]ですが、そのうちいくつかを完了すると、名声値に基づいてランダム生成される、以下のタイプに分類された、様々な契約機関からの契約も提示されるようになります。
契約の受注は任意です。提示期限が過ぎるとペナルティ無く別の契約に更新されます。契約を受注し目標を完了すると、資金、サイエンスポイント、名声を獲得します。失敗(完了期限超過や救出対象の死亡)すると罰金と名声低下が課される場合があります。受注可能数の範囲内で同時に複数の契約を受注することができ、完了期限は契約ごとです。一つの機体で複数の契約完了も可能です。[1] 難易度は名声(★の数)で表され、"一般"・"重要"・"特別"の3段階です。[2]
Contents
前金と目標報酬
契約を受注すると、契約に表記された前金を獲得します。前金は資金のみです。
契約に個別表記された目標がある場合は、各目標達成毎にも目標毎の報酬を獲得し、すべての目標を完了すると成功報酬を獲得します。目標報酬と成功報酬は資金は必ず含まれ、名声が得られる場合や、さらにはサイエンスポイントも得られる場合があります。
辞退と破棄
提示中の契約が望ましいものでない場合は、契約の詳細にある「赤い×」を押して、通常名声-1のペナルティを受けて辞退し、提示期限経過前に別の契約を提示させることができます。
これは、プレイヤーの得手不得手による選択や、獲得したい報酬の優先、プレイ内容を望むものにすることや、名声増減後の契約レベル調整などのために有効です。
また、受注後に完了が困難になったり、受注数の範囲で別の契約を受けたいためなどの場合に、契約に表記されたペナルティを支払って破棄できますが、前金を返還することになります。
契約のタイプ
1.3時点で、以下のようないくつかの契約タイプがあります。
カービン世界新記録管理協会からの契約
最初の契約は、カービン世界新記録管理協会から提示され、打ち上げ、実験データ回収、大気圏突破、軌道投入に始まり、完了することでカービンからムンなどの各天体へのフライバイ、軌道周回、着陸などに進んでいきます。これらの契約はすべてのプレイヤーに共通のもので、ストーリーラインと呼べるものです。受注後は完了期限が無期限ですが、提示期間には期限があります。List of story line contractsも参照してください。
パーツテスト
パーツテストは、指定された状況でパーツを起動やテストします。最も簡単なのは発射場上で、着水中、着陸中や、高度範囲・速度範囲、軌道状態が指定される場合もあります。それらの状況をすべて満たした状態で、パーツを起動/テストする必要があります。状況達成は画面右上の契約詳細にチェックがつくことで確認できます。起動はステージ実行の場合と、パーツのアクションメニューにテストが追加される場合があります。テスト対象のパーツがアンロック前の場合は、契約が完了するまでVAB・SPHのパーツリストに**試験用**の表示と共に追加され使用することができます。
パーツ運搬
パーツテストによく似ていますが、指定状況に機体が置かれたときにパーツが機体に取り付けてあればよく、テストする必要はありません。
調査・測定
指定の地点範囲で、指定された実験データを測定します。地点範囲は地表であったり、指定高度以上か以下を指定される場合や、着陸機体付近を指定される場合があります。実験内容も指定されますが、測定アクションを行なうだけでよく、送信や回収は求められず、未取得データである必要もありません。指定地点は提示中～完了までオービタルマップに実験内容を表す図柄でマーカー表示されます。受注後にマーカーをクリックして「ナビゲーション開始」すると、姿勢指示機に方位を示すマーカーが追加されます(Navigation marks参照)。地点範囲に到達するとメッセージ表示され、範囲から出た場合にもメッセージ表示されます。契約の中で2箇所以上の地点範囲や実験内容を指定されることもあります。
カーバルの旅行プラン
旅行客のカーバルを指定されたロケーションに輸送し、宇宙センターに帰還させます。1件の契約で複数名を取り扱う場合は、個々のカーバルに別の目的地が目標指定される場合があります。ただし別機体に搭乗の必要はなく、一つの機体に全員や数名を搭乗させ、すべての目的地を経由して帰還することもできます。もちろん一人ひとりでも可能です。また、パイロットの同乗を指定される場合もあります。この契約では事業戦略による配当以外でサイエンスポイントは得られません。旅行客が宇宙センター帰還前に死亡した場合は失敗扱いになり、違約金を支払わなければなりません。旅行客は宇宙飛行士センターに配属されます。
宇宙飛行士の救助
"救助"の目標は、遭難した不運な宇宙飛行士を回収し、宇宙センターに帰還させることです。契約を受注するとトラッキングステーションで、指定天体の様々な軌道上や地表に、カーバル名が機体名に含まれたランダムな搭乗パーツに搭乗した宇宙飛行士を確認できます。軌道は契約の難易度が上がるほど高度、離心率、傾斜角が増えます。初期の名声値で★1つならばカービン赤道付近の円に近い低軌道上に配置されます。救助対象の機体は、操作機体が2.2 kmに接近するまで操作を移すことは出来ません。接近後に[キーまたは]キーで操作を切り替え、カーバルを船外活動(EVA)させることが出来ます。[3]先進的グラビングユニットを装着した機体で捕捉しそのまま帰還することもできます。名声値が上がるとパーツ回収が目標に追加される場合があります。
救助された宇宙飛行士は、宇宙飛行士センターの一員となり（定員は無視されて追加されます）、帰還後はミッションに投入できます。難易度が低い内は雇用よりも低費用で乗組員を迎え入れられます。死亡させてしまうと契約は失敗となり、ペナルティが課されます。
科学データ回収
この契約は任意の実験データを指定された場所(例えばムン軌道上)で実験し、アンテナで送信するか、データをカービン上で回収する必要があります。この契約は高額の資金報酬であることが多いですが、サイエンスポイントはごくわずかです。2ホット 温度計とアンテナを装備したような、繰返し実験が可能な衛星を配置することは、この契約を複数回完了するのに有効な方法です。
実験でサイエンスポイントが得られなくともよく、指定状況で任意の実験データを得て送信/回収することで完了します。
天体に旗を設置する
この契約は指定天体にフラッグを設置するために宇宙飛行士を赴かせます。契約内容には契約機関が｢自社の旗が立っている様を見てみたい｣とありますが、意向を無視してプレイヤーのミッションフラッグを立てても完了させてくれます。
衛星配置
アンテナと発電設備を搭載した衛星(遠隔操縦装置搭載機)を受注後に新しく組み立て、指定天体の指定軌道上に10秒間安定させます。また、いくつかの指定実験装置の搭載が条件になる場合があります。
- 契約の"発電設備"は、ソーラーパネルもしくは原子力電池などの電力発生供給パーツを意味します。バッテリーパーツやプローブコア内蔵バッテリーではありません。
- 機体は受注後に新規製作されたものである必要があります。すでに活動中の機体は不可です。しかし、指定軌道で10秒安定後は移動が可能です。打ち上げ前に複数の契約を受注し、ひとつの契約の指定軌道に到達したら10秒待って、別の軌道に遷移して完了、これをデルタVが許すかぎり行ないます。（軌道修正契約が提示されにくくなる恐れがあるかもしれません）
- 機体は、乗組員が操縦する機体で運べますが、10秒間は切り離されているか、搭乗していない必要があります。
- 搭載条件の実験装置は別名の場合があり、マテリアルベイはSC-9001 サイエンスJrであるなど、パーツ名と異なる場合があります。
衛星を修正軌道に投入
プレイヤーが特定の軌道に置いている衛星を修正軌道に置き直すことを求められます。（衛星に同じ名前を付けているとどの衛星か分からなくなる場合があります！）
宇宙ステーション配置
指定された構成で組み立てた宇宙ステーションを指定軌道に投入します。衛星と同じく、アンテナ、発電設備が新規機体に搭載される必要があるのに加えて、ドッキングポートも必要になります。これらが必須で、ランダム追加される、クルー収容能力、燃料、電力、科学機器、搭乗パーツなどは打ち上げ後にドッキング追加も可能です。小惑星への移送を依頼されることもあります。
宇宙基地建設
指定天体に宇宙基地を建設します。上記の宇宙ステーションと同じですが、指定天体に着陸を求められます。
鉱石採掘
一定量のリソース（ほぼ鉱石にかぎられます）を指定天体の地表で採掘機パーツで採掘します。採掘した鉱物を他へ運搬することを求められる場合もあります。
小惑星スキャン
センチネル赤外線望遠鏡を使用して、太陽以外の天体を周回中に小惑星をスキャンします。
小惑星捕獲
小惑星を捕獲し、指定された天体軌道への移送、もしくはカーボル系脱出軌道へ遷移させるか、カービンに着陸させます。
高Gアドベンチャー
強い刺激を求める一部の過激派旅行客は、カーボル系のロケーションに興味はなく、彼らを気絶させる強い力を求めています。さらに彼らはその欲求を満たした上で生き残ることを望んでいます。
変更履歴
- センチネル契約を追加
- コンテキスト契約を追加
- ファインプリントを統合
- 実装。
参考文献
- ↑ 1.0 1.1 “First Contract Playthrough” by Miguel (Maxmaps) uploaded on the official Kerbal Space Program channel released on the 11 July.
- ↑ “Version 0.24 - Overview (Kerbal Space Program)” by HOCgaming released on July 14, 2014
- ↑ “Kerbal Space Program - Early Access Look At Update v0.24” by Scott Manley released on July 14, 2014
