Kerbal/ja

船外活動中のKerbal宇宙飛行士

Kerbal(カーバル日本での通称:緑)は惑星kerbinの原住民で、デフォルメされた容姿で地球人の代替としてゲームに登場する。

Kerbal達には身長・体重の個体差は無い。身長は約0.75m、EVAスーツ(宇宙服)を合わせた体重は93.75kgでゲーム内の質量単位では0.09375である。しかしこの質量はEAS-1 External Command Seatに着席している場合にのみ加算され、司令ポッドやPPD-10居住モジュール、MPL-LG-2移動実験室内にいる場合は加算されない。

ゲーム内に登場するKerbalはKerbal Space Centerの労働者のみである。ゲーム内ではWernher von KermanとGene Kerman以外のKerbalは全員同じ顔をしている。

形態的特長

Kerbalizerで確認できるKerbalの身体

Kerbalは身体に比べ巨大な頭部を持っており、全身の約半分を占めている。眼球は頭部からはっきりと突出しており、真っ黒な瞳には虹彩が見当たらない。また、まぶたも持っていない。

公式アートワークやゲーム内モデルから判断すると、Kerbalには歯茎全周にまたがる幅広な歯が上下の顎にそれぞれ1本ずつ生えているようだ。

肌の色調は種内差がなければ浅い緑から薄い緑の間である。頭髪を有しており、Wernher von Kermanのように髭のある個体もいる。

汗をかく能力があることから、恒温動物であると考えられる。

Kerbalは広い骨盤と短い足ゆえに不恰好ながに股歩行をする。Kerbin地表での歩行スピードは約0.87 m/s(100m競歩 1分55秒03s)、走行スピードは約2.35 m/s(2倍速環境下1000m走 3分33秒16)である。 Kerbal(少なくともKSC関係者)はその名前や容姿から全員オスであると考えられる。Squadの開発者であるC7は「女性型Kerbalを追加する予定は無かった」と語っている。それと合わせて「Kerbalは特定の性別を有していない」と言う考えを示した。^[1] 一方、広報マネージャーのMaxmapsはsquadcastにて女性型Kerbalについて計画はあると繰り返している。^[要出典]

Rockomax HubMax Multi-Point ConnectorとRoveMax Model XL3の説明文から、Kerbalは予期せぬ革新技術を目の当たりにするとショック死する性質があることが示唆されているが、宣伝特有の誇張表現である可能性もある。

Kerbalは一見、無限湧きしているようにみえる。惑星Kerbinについてのゲーム内記述によれば、惑星の諸要因が熱心なる緑色生物たちの人口を支えているという。

Kerbalの最も顕著な個体差はStupidityとCourageであり、これは唯一個性を認識できる名前より優れた指標である。Jebediah Kermanのように一部のKerbalは希少な"badass(ヤバい)"気質の持ち主で、いつも熱心で怖いもの知らずである。

推測

Kerbonautsは宇宙空間で何年もすごしながら、筋力低下や疾病を起こさずにすんでいるようだ。またわれわれ人類がもとめるよりもずっとすくない食糧や酸素で生きながらえている。なぜそんなことが可能であるかについては、いくつかの説がある。

冬眠状態になって長期間の宇宙旅行に耐えている説。この線は薄い。というのも、宇宙船をコントロールしているときは常時起きているからだ（といっても非アクティブ時に冬眠している可能性はある）。
ものすごい多幸感やアドレナリン分泌などをつうじて時間に対する知覚を鈍くする精神状態になってる説。緑たちが歯を見せて笑ったり食いしばったりいることや、ちいさいカプセルに数年間も入っているという現実をあまり問題視してなさそうなことへの説明はこれでつく。
緑には鼻がないし、口を閉じても生きていられるので、呼吸するための酸素がそもそも要らない説。ただし緑がどのようにしてエネルギーを得ているかは依然疑問である。
緑の緑肌には葉緑素が含有されており、これを用いて光合成している説。植物のように太陽光を浴び、二酸化炭素と水を酸素と糖類へ合成しているかもしれない。これによって緑たちは酸素や糖類を摂取することができるし、二酸化炭素や水を合成することも可能だ。それに光さえあれば、必要なエネルギーを必要なときに、生存のためにもっぱら使うことができる。が、緑どもは光がないところでさえ一生動いていられるんじゃねえのというレベルでサバイバルできている。
緑は食事をおこなう、が、生命維持関係は単に実装されていないだけ説。
生命維持ついてあれこれ考えるのは単純におもしろくないから説。

Kerbalの眼球は突びだしていて、やたらと大きく、瞼もないから、損傷しやすいだろう。虹彩も無いなると、強い光に対しても超過敏かもしれない。緑のぎこちないヨチヨチ歩きは、つい最近二足歩行に進化したばかりの種であることを示唆している。

言語

Kerbalはスペイン語の逆さ読みした言語を用いている。Kerbalの音声はAstronaut_Complexやクレジットテーマの終盤で聞くことが出来る。しかしクレジットテーマは途中までしか再生されないため、ゲームファイルから取り出して再生する必要がある。他にもトレーラームービーでも逆さスペイン語(通称"loñapsE")を話している姿がある。^[2]しかしゲーム内ではWernher von KermanとGene KermanがチュートリアルやMission Controlで「アーハー！」や失望のうめき声を発するのみである。不思議なことに文字言語は現代英語を使用しているようである。

すべてのkerbonautはランダムに生成された名前と"Kerman"の姓を持つ。名前は音節の組み合わせかプリセット名簿から生成される。^[1] 固有の名前を持ったKerbalが生成されることもあり、その名前は実在のNASA関係者に由来するものである。

ゲーム内の文章でKerbalを生物種として指す"Kerbalkind"という表記が登場するが、これは英語表現の「人類」を指す"mankind"や"humankind"に倣っており、日本語では「Kerbal類」「緑類」といった表現にあたる。

推測

Kerbalの発声器官は独特な構造を有しているはずで、それが人類には発音不可能ないし困難な発音を可能にしている。さらにその発声器官ゆえにKerbal語にはsudden sharp sounds、unmelodic syllables、印象的な難しい発音で満たされているのだろう。Kerbalのマンガ的性質ゆえに発声能力に関する現実的な解釈無しに「Kerbal語はそういうもんだ」で通されているのだろう。

物質文化と技術

現在確認できる情報だけでは確定的な結論には至れない。

技術と建築様式は地球における先進国の1960～2000年代と多くの類似点が見られる。しかし現在の^[outdated]Kerbin地上には宇宙関連施設しかなく(点在するイースターエッグを除けば)都市や住宅その他の建築物が一切無い。しかしGrasslands低空を飛行中のCrew Reportにて「ここからなら自分の家が見えると思うんだ。(日本語化MOD準拠)」と言及しており、地上に見える形の住宅があることを示唆しているが、ゲーム内では今のところ確認できない。さらにGrasslands地表で気温測定すると「ここの温度はとても快適だ。居住するにもよさそうだ。」と言及している。Kerbalが緑を好むことと総合すると、草原での生活を気に入っていることを示唆している。

ゲーム内のユーモラスな説明文から、Kerbalは人間よりも愚かで事故を起こしやすい生命体だと言える。Kerbalは過去にも小天体を望遠鏡の故障だと思い込んだり、レンズに付いたチリや汚れだと勘違いしたことがある。

シナリオモードの説明でGene Kermanは“Galaxy Intruders”(ギャラクシーイントルーダー)というスペースインベーダーとほぼ同義名のゲームについて言及している。

「

Asteroids. Awesome to look at and great to have around; not so much when one lands on your house. Today we're going to learn how to keep that from happening. As anyone who has played Galaxy Intruders for more than ten minutes can tell you, it's not about firing at where they are, it's about aiming at where they're going to be.

— Gene Kerman, Intro to scenario “Asteroid Redirect Mission, Part 1”

」

Kerbalが最低限保有していると考えられる技術:

液体燃料式、固体燃料式のロケットエンジン
発電および蓄電
電波通信技術
コンピューター
望遠鏡
鉄鋼およびコンクリートを用いた土木建築技術

推測

緑たちの文化はもっぱら、デザイン、建築、打ち上げ、有人ロケットおよび航空機などを中心にまわっているようだ。なぜならKerbin上のすべての構造物（といくつかのイースターエッグ）は、航空力学と宇宙飛行のための物だからである。

Kerbin上に建築物がないのは、なにか未知の原因によって地下もしくは水面下に生息しているからだ、とする説もある。もちろん、都市管理なんてのはこのゲームには重要でないから省略されているだけだろうし、単に未実装なだけで計画はあるかもしれない。

また他の説によると、Kerbalがもし生物学・解剖学的に植物と近似であるなら、クローニングされている可能性もある。これは全員がおなじ苗字と面相を持ちながら、べつべつの個性、それぞれの記憶を有していることから伺える。かれら全員が、ただひとつのオリジナルKerbalである"Kerman"のクローンであり、始祖の名を名字としているというわけである。ジェバダイアはこの製造過程で#0001とラベリングされたのかもしれない。ジェバダイアを含む幾人かの緑ーービルやボブはリスポーンする（か、そもそも死んでない）という事実も、この説の補足となろう。