Difference between revisions of "Gilly/ja"
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| + | |ギリーはイブの軌道を周回するゴツゴツした岩の塊です。カーバル天文学会が発見した中で最も小さい衛星です。<br /><br />ギリーの発見には視力の悪化と多大な眼精疲労を伴ったことから、いまや眼鏡をかけることが優秀な天文学者になった証しとなっています。 | ||
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| + | また低重力は、その星の持つ作用圏が非常に小さくなることを意味するため、作用圏を捉えるのは非常に難しいものとなる。たとえイブに近づこうとして軌道がギリーの軌道面近くを通ったとしても、たまたまギリーの作用圏に入ってしまう、なんてことは起こりえないだろう。LKOから一度の噴射でギリー作用圏に入ろうとするよりも、イブ作用圏でランデブー方式で入る方が容易である。 | ||
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| + | ギリーの質量がイブの質量と比べてとても小さいことで、結果としてその軌道の長半径と比べて作用圏が非常に小さくなっている。実際、ゲーム内において、これよりも質量の比率が小さい衛星は存在しない。 | ||
| − | + | ギリーの重力は少ない燃料での惑星間ミッションとしては理想的であるものの、その偏心的かつ傾斜した軌道は、作用圏に入ることをさらに難しく、高燃費なものにするかもしれない。しかし、着陸は燃費に優しく、機体を逆転させないために細かいスロットル制御が必要であるが、ギリーに着陸して100m/s未満のデルタv消費で簡単に軌道に戻ることができる。 | |
== 着陸 == | == 着陸 == | ||
| + | その非常に小さい質量、急斜面、超偏心的な軌道から、ギリーへの着陸は非常に挑戦的なものになり、エンジンを吹かしすぎると機体は容易に回転してしまう。また、ギリーの奇妙な形状と速い自転によって、地表の最頂点付近では相対速度が5m/s近くにまでおよぶ。一部のプレイヤーのアドバイスによれば、赤道近くに着陸する際、機体を少し横に傾けて[[navball/ja|姿勢指示器]]上順行方向に保ち、[[w:ja:コリオリの力|コリオリの力]]に対抗すればいいそうだ。着陸の際の転倒を防ぐには、目視による速度の調整が必要かもしれない。これには手動でRCSスラスターを使用し、また着陸船のSASをアクティブにすることが推奨される。 | ||
| − | + | 以前は[[w:polygon mesh|ポリゴンメッシュ]]のクリッピングバグによって、ギリーへの着陸はより一層危険なものであったが、この問題は{{version|0.17.1}}で修正されている。 | |
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| + | ギリーからの離脱ははるかに簡単だ。[[EVA/ja|EVA]]ジェットパックを用いれば、容易にカーバルをひとりぼっちで軌道に乗せたり、また脱出軌道に合わせたりすることができる。実際、探査機からカーバルをギリー周回軌道に展開、地表へと下降させることで、他の燃料源を使うことなくカーバルを着陸させることができる。そして最大3.5ユニットのパック燃料を残して軌道に戻り、宇宙船とランデブーさせることも可能だ。 | ||
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== ギャラリー == | == ギャラリー == | ||
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GillyLanding.png | 0.17版にて、失敗した着陸。地形を通じた着陸脚のクリッピングに注意。 | GillyLanding.png | 0.17版にて、失敗した着陸。地形を通じた着陸脚のクリッピングに注意。 | ||
| − | Gilly ISA Topo.png | | + | Gilly ISA Topo.png | ギリーの地勢図 |
Kerbal on Gilly's surface.png | 成功した[[EVA/ja|EVA]]による着陸 | Kerbal on Gilly's surface.png | 成功した[[EVA/ja|EVA]]による着陸 | ||
Gilly_map_800.gif | バージョン0.18.2現在での標高図 | Gilly_map_800.gif | バージョン0.18.2現在での標高図 | ||
Gilly_Probe.png | 着陸に成功した探査機。地表の小さな岩が後ろに見える | Gilly_Probe.png | 着陸に成功した探査機。地表の小さな岩が後ろに見える | ||
| − | Landed on gilly.png| | + | Landed on gilly.png| ギリーへの着陸に成功したソーラー電力探査機。このように、小さい探査機の質量とギリーの低重力が組み合わさることで、イオンエンジンが実用可能になる。 |
| − | + | gillygilly.png|カーバル達は最初のギリーへの有人着陸を祝う。(彼らは帰還したときにさらに祝った) | |
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== 変更点 == | == 変更点 == | ||
| − | + | ;[[0.90]] | |
| − | ; | + | * バイオーム追加 |
| + | ;[[0.17.1]] | ||
* 地表ポリゴンの問題を修正 | * 地表ポリゴンの問題を修正 | ||
| − | ; | + | ;[[0.17]] |
* 実装 | * 実装 | ||
{{Celestial Bodies}} | {{Celestial Bodies}} | ||
[[Category:Celestials/ja]] | [[Category:Celestials/ja]] | ||
| − | [[Category: | + | [[Category:moons/ja]] |
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Latest revision as of 17:48, 1 March 2020
| ギリー
(Gilly) | ||
 | ||
| 軌道からみたギリー | ||
| 衛星 周回 イブ | ||
| 軌道の特徴 | ||
| 軌道長半径 | 31 500 000 m [Note 1] | |
| 軌道遠点 | 48 825 000 m [Note 1] | |
| 軌道近点 | 14 175 000 m [Note 1] | |
| 軌道離心率 | 0.55 | |
| 軌道傾斜角 | 12 ° | |
| 近点引数 | 10 ° | |
| 昇交点黄経 | 80 ° | |
| 平均近点角 | 0.9 rad (で 0秒 UT) | |
| 軌道周期 | 388 587 秒 | |
| 17 d 5 h 56 m 27.4 s | ||
| 会合周期 | 417 243.4 秒 | |
| 軌道速度 | 274 - 945 m/秒 | |
| 最長の日食 | 5 102 秒 | |
| 体格的特徴 | ||
| 赤道半径 | 13 000 m | |
| 赤道周長 | 81 681 m | |
| 表面積 | 2.1237166×109 m2 | |
| 質量 | 1.2420363×1017 kg | |
| 標準重力パラメータ | 8 289 449.8 m3/秒2 | |
| 密度 | 13 496.328 kg/m3 | |
| 表面重力 | 0.049 m/秒2 (0.005 g) | |
| 宇宙速度 | 35.71 m/秒 | |
| 恒星回転周期 | 28 255.000 秒 | |
| 1 d 1 h 50 m 55 s | ||
| 恒星回転速度 | 2.8909 m/秒 | |
| 同期軌道 | 42.14 km | |
| 作用圏 | 126 123.27 m [Note 1] | |
| 大気の特性 | ||
| 大気の有無 | いいえ | |
| サイエンスポイント倍率 | ||
| 着陸 | 9 | |
| 着水 | N/A | |
| 低高度宇宙 | 8 | |
| 高高度宇宙 | 6 | |
| 回収 | 6 | |
|
| ||
ギリーは、イブの唯一の自然衛星であり、太陽系で最も小さい天体である。
ゲーム内の説明
| 「 | ギリーはイブの軌道を周回するゴツゴツした岩の塊です。カーバル天文学会が発見した中で最も小さい衛星です。 ギリーの発見には視力の悪化と多大な眼精疲労を伴ったことから、いまや眼鏡をかけることが優秀な天文学者になった証しとなっています。 — カーバル天文学会 |
」 |
地勢
ギリーの表面は凹凸が激しく不均一であり、多くの急斜面と滑らかな領域が存在する。また、この月は捕獲された小惑星だと考えられている。ギリーは太陽系のどの天体よりも小さい質量と重力を持ち、その小さな質量と重力のため大気は存在しない。
ギリーの色は固形炭素の高い含有量による可能性がある。セッティングで地形ごとの散乱物体が有効になっていれば小さな岩が地表に現れる。
バイオーム
バイオームは3つしかなく、ギリーは太陽系で最もバイオーム数が少ない。
バイオームリスト
|
重力
ギリーはカービンの表面重力の僅か0.5％の太陽系全天体中最小の重力を持ち、これはジュールの衛星ポルと比べても半分しかない。そのためギリーの地表を数歩歩いただけでカーバルは数メートル空中に投げ出される。また、200メートルを越えるジャンプが可能であり、地表に戻ってくるまで4分ほどかかる。このことから、この星で移動するにはジェットパックを使う必要がある。
また低重力は、その星の持つ作用圏が非常に小さくなることを意味するため、作用圏を捉えるのは非常に難しいものとなる。たとえイブに近づこうとして軌道がギリーの軌道面近くを通ったとしても、たまたまギリーの作用圏に入ってしまう、なんてことは起こりえないだろう。LKOから一度の噴射でギリー作用圏に入ろうとするよりも、イブ作用圏でランデブー方式で入る方が容易である。
ギリーの質量がイブの質量と比べてとても小さいことで、結果としてその軌道の長半径と比べて作用圏が非常に小さくなっている。実際、ゲーム内において、これよりも質量の比率が小さい衛星は存在しない。
ギリーの重力は少ない燃料での惑星間ミッションとしては理想的であるものの、その偏心的かつ傾斜した軌道は、作用圏に入ることをさらに難しく、高燃費なものにするかもしれない。しかし、着陸は燃費に優しく、機体を逆転させないために細かいスロットル制御が必要であるが、ギリーに着陸して100m/s未満のデルタv消費で簡単に軌道に戻ることができる。
着陸
その非常に小さい質量、急斜面、超偏心的な軌道から、ギリーへの着陸は非常に挑戦的なものになり、エンジンを吹かしすぎると機体は容易に回転してしまう。また、ギリーの奇妙な形状と速い自転によって、地表の最頂点付近では相対速度が5m/s近くにまでおよぶ。一部のプレイヤーのアドバイスによれば、赤道近くに着陸する際、機体を少し横に傾けて姿勢指示器上順行方向に保ち、コリオリの力に対抗すればいいそうだ。着陸の際の転倒を防ぐには、目視による速度の調整が必要かもしれない。これには手動でRCSスラスターを使用し、また着陸船のSASをアクティブにすることが推奨される。
以前はポリゴンメッシュのクリッピングバグによって、ギリーへの着陸はより一層危険なものであったが、この問題はバージョン 0.17.1で修正されている。
ギリーからの離脱ははるかに簡単だ。EVAジェットパックを用いれば、容易にカーバルをひとりぼっちで軌道に乗せたり、また脱出軌道に合わせたりすることができる。実際、探査機からカーバルをギリー周回軌道に展開、地表へと下降させることで、他の燃料源を使うことなくカーバルを着陸させることができる。そして最大3.5ユニットのパック燃料を残して軌道に戻り、宇宙船とランデブーさせることも可能だ。
時間加速
| 時間加速中 | 最低高度 |
|---|---|
| 1× | どこでも |
| 5× | 8 000 m |
| 10× | 8 000 m |
| 50× | 8 000 m |
| 100× | 20 000 m |
| 1 000× | 40 000 m |
| 10 000× | 80 000 m |
| 100 000× | 100 000 m |
ギャラリー
0.17版にて、失敗した着陸。地形を通じた着陸脚のクリッピングに注意。
ギリーの地勢図
成功したEVAによる着陸
バージョン0.18.2現在での標高図
着陸に成功した探査機。地表の小さな岩が後ろに見える
ギリーへの着陸に成功したソーラー電力探査機。このように、小さい探査機の質量とギリーの低重力が組み合わさることで、イオンエンジンが実用可能になる。
カーバル達は最初のギリーへの有人着陸を祝う。(彼らは帰還したときにさらに祝った)
変更点
- バイオーム追加
- 地表ポリゴンの問題を修正
- 実装
